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暗くてなるものか

2014.10.17-10.19 せんだい演劇工房10-Box

演出より
台本を書いているとそれは極めて個人的な出来事でしかないな、ということをひしひしと感じます。その点でいえば、この物語は明確な個人史です。「夏の日の午後」という曲があります。誰のどんな音楽かはさておいて、僕にとってとても大切な音楽です。例えば、その曲からこの物語は出発しました。夏の日の午後、古くからある街のアパートの一室、その部屋に住む人の死体、と思われる大きな「何か」、とそれを取り巻く人々の物語。物語ですから、もちろんフィクションです。だけれど、私たちが現実生きている今この場所が、フィクションでないだなんて誰がどうしてそんなことが言えるのでしょうか。僕には全然、その判断はおぼつきません。誰がフィクション、あれが真実、これは虚構・・・そうやって判断してよりわけることなんてできないじゃん、とも思います。痛いのとんでけ、そこら中に。でも、できるならばどうか消えずに見守っていて。覚束ない足取りで作ってきた色んな境界、取捨選択したたくさんのモノゴトに、今改めて向かい合ってみよう、そういった気持ちです。個人的なことを書き連ねてしまいました。この度、屋根裏ハイツという家を建てはじめました。はじめましての人ははじめまして、これからどうぞよろしくお願いいたします。何階建ての建物になるかはわかりませんが、どうか、見上げるくらいの高さにはなりますように。

公演情報

出演
  • 塚本恵理子
  • 中畑翔子
  • 渡邉時生(以上、屋根裏ハイツ)
  • 松井歩(東北大学学友会演劇部)
  • 村岡佳奈
スタッフ
  • 作・演出・音響:中村大地
  • 舞台監督:山澤和幸
  • 制作・フライヤーデザイン:渡邉時生
  • 舞台美術:中畑翔子
  • 照明:柴成美
  • 主催:屋根裏ハイツ
公演日時
  • 2014年10月10月17(金)~19(日)

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