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意識の流れ(の時間)の上演​

C.T.T.sendai 試演会vol.07 参加作品
2018.7.1-2 せんだい演劇工房10-BOX

C.T.T.で上演をする理由・目的
日常の一場面を切り取って、シーンとして上演することを想像してみる。すると、単焦点の定点カメラで切り取ったような時間・空間が思い浮かぶのではないだろうか。けれども、日常僕たちが見ている風景はカメラで切り取ったものとは違う。目は好きなところにピントを合わせたり、ズームをしたりしている。耳は耳で様々な中から音を選択し、余計な音をシャットアウトすることもできる。カフェで眼の前の人の話に集中できなくて、隣のテーブルの雑談が耳に入ってくるというような経験はあるんじゃないだろうか。あるいは、その場その状況と全く関係ないことがおこったとき、私達の身体(意識)は今ここにある空間を離れ、その時間/空間へと向かってしまうということもある。電車で、小説に集中しているとき、恋人とのメールのやり取りをしているとき、その身体(意識)は電車の中ではなく別の場所にある。

こういった意識の流れ(の時間)のことをすべてひっくるめてこそ、日常と言えるのではないか。だったらその日常の一場面を、さて演劇でやってみたい。それがどういうものになるかわからないけれど、ちょっと面白そうな気がするし、存外そのほうが「リアル」なんじゃないかと思っている。

公演情報

出演
  • 安齋琴恵
  • 宮川紗絵
  • 横澤のぶ
スタッフ
  • 作・演出:中村大地